
「超ド派手なアクション映画が観たい!」って思っていたら、丁度イイ感じの新作が登場していたのでさっそくレンタル。
タイトルは「ハンター・キラー 潜航せよ」
響きはちょっとB級臭いですが、予告見た限りでは期待大な作品でした。
ということでここからは観た直後の感想を綴っていきます。
映画 「ハンターキラー」の感想
観終わってからまず第一に思ったことは、「地上戦」のクオリティが非常に高いということ。
いやもちろんですね。メインである海中戦も地上戦も良く出来ていました。出来ていたのですが、それに引けをとらないほど質の高い戦闘シーンを繰り広げられていた地上戦。
これで一気に心持ってかれたといいますか、「えぇ地上戦だけでアガっちゃうんだけど」と言わずにはいられない。
精鋭チームが現れ、陸からも襲撃すると決まった時は、どうせオマケ程度でしょと高を括っていたのですがいざ、おっぱおっぱじまったら、見入ること見入ること(笑)
建物内での攻防では、大統領のボディガードが決死の覚悟で第一線を維持する。が、次の瞬間あっさりと撃ち抜かれ。と思いきや両手には手りゅう弾が。セリフこそないものの、あの「ざまぁ見ろ」というような表情。実にいい。プチカタルシス感じましたね。
そしてそんなイイ表情で最期を迎えた彼のおかげで、逃げることが出来た精鋭チーム。
無事逃げれたかと思ったいたら、「例え地の果て大海の彼方へ」といった感じにどこまでも追いかけてくる追いかけてくるドゥーロフの手下たち。
坂を転がりながら逃げる精鋭チームにこれでもかというくらいに銃をぶっ放します。
いやもう助からんでしょと思ったところで、奴の登場からの神業ショット。の連続で仲間たちは九死に一生を得るという。
意外性がありつつもしっかりとリアリティも確保しているという展開になりまして、もうアゲアゲー!って感じになりましたよ。
という感じに大きな見せ場が二つありつつも、決してやりすぎない。やりすぎることによってチープ感を出さない。そんな質の高い地上戦にとにかくびっくりさせられたワケであります。
ということで地上戦だけでもお腹いっぱいになったんですが、本作メインの海中戦で私の胃ははち切れました。
もうとにかく凄まじい緊迫感。
魚雷での戦闘シーンが手に汗握らせます。一発当たっただけ、いやかすっただけで、戦艦ごと海の藻屑になってしまうという非常にシビアな戦い。
状況的に優位な敵艦から放たれる魚雷を必死に避けるアーカンソー号。ただ普通に避けれるほど現代の魚雷は甘いモノではないのであの手この手を使って避けるのですが、そのあの手この手が非常にクリエイティブ。クリエイティブであるけど、笑えはしない。非常に高い緊迫感を保ったまま、その秀逸な手腕に驚きを隠せないということであります。
その腕の持ち主はと言いますと、もちろん主人公のジョー・グラス。冷静に状況を分析し、最善の選択をする。という見た目だけでなく、仕事ぶりもクールなジョー・グラスを羨望の眼差しで見てしまう。これは同じ男として誰もが思わずにはいられないハズであります。
そんなネプチューンが如く海の中で威厳を保つジョー・グラスとその愉快な仲間たちによる魚雷回避シーンで手に汗どころか脇汗ダラダラな状態にさせられたワケでありますが、まだまだ終わらせてはもらえません。
一難去ってまた一難というようにですね、魚雷を避けたと思えば、次は海底にある機雷を避けながらにして目的地を目指さないといけなくなりました。おっとそれだけではないですね。機雷を避けながら敵のソナーに反応しないようにして目的地を目指すという、あのイーサン・ハントであろうとも首を横に振ってしまうほど無謀な任務でございます。
機雷に触れないように慎重に戦艦を操縦し、敵のソナーに気づかれないようにジッと息を潜める。
先ほどの魚雷シーンに比べたら非常に静かなシーンの連続です。とはいえ、緊迫感は魚雷シーン同等。いやもしかしたらそれ以上かもしれません。
冷や汗マックスです。
魚雷シーンに手に汗握らされたかと思ったら、今度は冷や汗ですかと。おかげで全身汗ダクダクです。
まぁそれはいいとしてですね。話を戻すと、この魚雷シーンと機雷&ソナーシーンは実によく作られていると思いまして。
というのも、魚雷シーンは派手目なアクションの連続。動的なシーンでアドレナリン出るわけです。
反対に機雷&ソナーシーンでは、派手さ0。静的なシーンの連続。だけどスリリングさは抜群。
というように動的シーンのあとに静的シーンをもってくることで、鑑賞者のマンネリを解消してくれてると思うんです。実際私は飽きること一切ありませんでした。
ここのメリハリはかなり高ポイントでしたね。
ということでですね。とにもかくにもスリル満点な海中パート。
物語全体を観ずに、この海中パートだけみても楽しめちゃう。それくらいサービス満点なアクションシーンでございました。
とまぁこんな具合にアクションシーンはもう非の打ちようがない、完璧に近い仕上がり。
あえて粗を探すとしたら、艦長とクルーの掛け合いをもうちょっと見たかったなぁというのがあります。
まぁでもそんなことすぐに忘れさせるくらい迫力あるアクションでしたからね。やっぱりソコが1番観たかったポイントですし、アクション満点。そういうことにしときましょう。
あとは何がよかったかと言うとですね。全身痺れるほどの「ドラマティックな展開」が用意されていたことですかね。
ネタバレになりますから詳細は伏せますが、あの人と艦長のタッグね。
相容れない関係なのに、最後は握手する仲に。この終わり方こそが世界を平和にするよね!という物語の着地的にも素晴らしかったですが、
中盤での、命運を賭けた選択ね。奴が一度嘘をつけば、すべてが海の藻屑となって消えてしまう。という大変深刻な決断を迫られたジョー・グラス。
「そうだよなそれしかないよな」と思いながらふと奴の顔を観るとあの顔ですよ。絶妙な表情をみると笑いが込み上げてきました(笑)いや凄くイイんですよ。名前いうとバレちゃうから伏せますが、彼の演技は最高傑作だと思います。
そしてそんな絶妙な面持ちの彼に気を取られながらにしてあのシーンに突入。(隠れルートシーンは飛ばします)
一人一人名前を読み上げたあと、彼らにお願いします。
「そんなんでいいの?言葉足りなくない?」と思っていたのですが、結果的にはそれで十分でしたね。
大事なのはその時の言葉ではなく、それまで積み上げてきた事だったということで。
このシーン最高に、グッときましたね。俺もこんな漢になろうと。人を大事に出来る人間になろうと。
痺れるシーンでしたし、先述しましたがラストね。
このシーン挟んでからのあのラスト。
共に称え合いながら幕引き。サイドは違えど同じ海の漢じゃないかと。
どう考えても最高のラストでしょうと。
ということで最初から最後までとにかく、アツい場面のオンパレードでした。
もう最高。
おわりに
ということでですね。
どう考えても良作な「ハンター・キラー」。
戦艦モノ好きな人には間違いなくオススメですし、そうでなくても一見の価値アリアリな作品だと思います。
戦艦モノ初めての人はこれを機に戦艦童貞を卒業したはいかがでしょうか?
ということでこれにて映画「ハンター・キラー」の感想を終わります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
