※この記事には少々ネタバレがございますのでご注意ください!
ポスター – (C) 2018 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
中世イングランドの伝説上の人物ロビン・フッドが主人公の映画を観てきました。
その名も「フッド:ザ・ビギニング」
主演にタロン・エガートン、メガホンを握るのはオットー・バサースト。この作品が初監督作品という事になります。
そしてなんとなんとレオナルド・ディカプリオが制作に携わっているということで、それだけでもドキがムネムネ、おっと失礼胸がドキドキしてしまいますね。
今回足を運んだ先はユナイテッド・シネマ豊洲
ほぼ満席!でしたのでこれからの伸びが気になるとこです。まぁ公開初日ですしね。それに10月4日公開の「ジョーカー」「ジョン・ウィック:パラベラム」「蜜蜂と遠雷」あたりが落ち着いてきたのかな?
そんなことは置いといて、さっそく感想を書いていきたいと思います。
映画「フッド:ザ・ビギニング」の感想
1番の見どころはスタイリッシュアクション

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やはりここに尽きますね。とにかく弓を射る、射る、射る!
ギャル曽根がわんこそばを食べていくように、「はい次!はい次!次はまだ~?」と連続したアローアクションがてんこ盛り。
戦闘シーン全体的に観ると多少はカメラワークで誤魔化している感じも否めませんが、弓を用いたアクション時には顕微鏡で見ても雑さはないくらい、丁寧に作りこまれていた印象でとにかく興奮しっぱなしでした。
流石タロン・エガートンといったところです。キングスマンシリーズで培ったアクションが活かされていましたね。(ノースタントです)
なんでもトリックアーチェリーの達人ラース・アンダース氏直々の指南を受けたらしいのですが、ラース氏曰く、「タロンの上達は感動的なほど早かった」そうで、センスの良さが際立っていたそう。
最終的には「2秒間に3本も矢が放てるようになった」らしいのです。
いやタロン何者なのよと(笑)ルックスよし、演技よし、運動神経よし、金ありと果たして天は彼に何物与える気なのでしょうか?
脱線しないうちに話を戻しますが、その練習の成果が120%発揮出来ていたと思いますね。
弓の扱いだけでなく身のこなしも非常に軽やかで、まるでスマブラの世界のよう。空中でRボタン押したときの「クイッ」っていう感じ。(ゲームキューブ版ね)魅せる演出でしたが、一定のリアリティも保たれていたので、ものすごくアガリましたよ。
とまぁそんな感じでとにかくアツいアクションシーン。
文句なしと言いたいところですが、一つどうしても気になってしまったのはラスボス的な人物とのラストバトルが風邪を引いた時に寿司を食べた時のように味気がなかったことですかね。
ラスボスってのは十字軍の男の事です。結構尺控えめであっさりやっつけちゃったじゃないですか。こっちとしてはそれまで雑魚兵の処理ばかりだったので大物との決闘シーンが早く観たいとずっと抱えてたんですね。
けど、いざ始まったかと思えばそくK.Oという肩透かし感。
いやあれだけコイツは大物ですよという登場シーンにしといてこんな結末?という感じでしたよ。
だからそこはどうしても気になってしまったんですね。
そんな長い尺じゃなくてもいいから、長距離からのロングショット対決からの距離どんどん縮めて中距離での華麗に避けながらの連続ショット。そして近距離になって肉弾戦。みたいな1on1バトルが観たかったなぁ。
ジェイミー・フォックスとのバディがいい
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※写真右に映っているのがジェイミー・フォックス氏
今作のキャラは皆いい味出していたのですが、そこの中でも目立っていたのはジョン役のジェイミー・フォックス氏ですね。
第一幕で彼に訪れた悲劇の時は見事なまでの悲痛な叫びでしたし、その後、ロビンの修行時も頼れる師匠らしさを全面的に出していましたね。
屈強な肉体からはこれまで様々な修羅場を乗り越えてきたと想像させられますし、鋭い眼光は道を切り開く者としての資質を十分に感じました。
ジョン役はジェイミー・フォックス氏以外にいないと断言できるほどハマっていました。
ベイビー・ドライバーの時とは大違い。あの時はもう観てられない。いやあれはジェイミー・フォックス氏のせいではないと思いますけどね。
ストーリー的にはどうなのか?
ストーリーははっきりいって既視感アリアリです。
結構波はあったのでつまらないというレベルではありませんでしたが、褒めるようなとこじゃありません。
というか作り手側もストーリーに重きを置いていないはずですし、もうエンドロール時の映像と音楽でも分かるようにエンタメ作品ですので、(というかジャケ画観た時点で分かるけど)そこに期待するのが間違いではとも思いますしね。
ですので、最初から期待もクソもないのですが、予想よりかは良かったです。終盤大波レベルの展開が二度あったとことか。
1つ文句を言うとしたら、ギズボーンを倒す役目はジョンにした方がよかったんじゃないかという事です。
左手なくなったのも奴のせいですし、息子が殺された原因も奴にあるじゃないですか!なのにその後ギズボーンにはノータッチ。
それでええんか?ジョンよ?と問いかけたくなったのは私だけでしょうか?
まぁそれでいいからそうなったのでしょうが私としては納得できない。息子の恨みは自分のてで果たした方がケジメつくはずだし、観客的にもカタルシス感じる場面になったんじゃないかなと思いました。
おわりに
タロン・エガートンの弓捌きを観るだけでも一見の価値ある作品だったと思います。
あんなの中世じゃないとか、ストーリーが陳腐すぎとかちらほら批判の声も聞こえますが、私は好みの映画でしたね。
家族とでも、恋人でも、ポップコーンと一緒でもOK。頭空っぽにしてスッキリしたい人にはオススメの作品ですので、是非観てみてください!
ということでこれにて映画「フッド:ザ・ビギニング」の感想を終わります。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
