今年一月に公開された映画『マスカレード・ホテル』を観た時に予告で知った『翔んで埼玉』。
予告で観る限り、エンタメ性抜群でアドレナリンが体中をみなぎるような映画な気がしたので、要チェックの映画でした。
なんでも埼玉をディスりすぎたせいで、出演者たちが埼玉県知事へ謝罪しに行ったとかなんとか。
詳細は見てないですが、県知事は怒るどころか喜んでいる気がしますけどね。
ということで早速レビューしていきたいと思います。
目次
『翔んで埼玉』の評価から
まずまずの星3個という結果になりました。
理由を述べていきます。
まず良かった点としては第一に「翔笑い、いや小笑いが起こることが非常に多かった」しょう違い失礼しました。
「翔んで埼玉」ならではのオリジナリティ溢れる小技のオンパレードでしたね。
例えば埼玉ポーズや、ピーナッツ攻めや、全国バストサイズ分布図、草加せんべい踏み絵や、東京テイスティングなどですね。
せっかくなので、特に面白かった3点を解説していきたいと思います。
①東京テイスティングとは!?
面白そうな空気が漂うネーミングの『東京テイスティング』。
東京テイスティングとは東京の空気のニオイを嗅ぎ分けるゲームです。(どこの地域の空気かという)
お洒落な瓶に入っている空気を自身の嗅覚を頼りに嗅ぎ分けるのです。
ひょんなことからこの『東京テイスティング』をしなければならなくなった麻美麗(GACKT)はこの難易度「超絶級」のゲームをサラッとクリアしてみせます。
それこそワインを試飲しているように、「この香りは昼下がりのマダムたちが賑わう中~~~」などと(合っているかは定かではありません)当てていく姿は神々しかったですね。
「流暢にニオイを語らう麻美麗、アナタは一体何者なのでしょうか???」
「GACKTです。」
はい本当にGACKTそのものでした(笑)
②都会指数とは!?
①都会指数とは都会的な環境で生活しているのかを表す指標。
②主人公らが通う白鵬堂学院では都会指数こそが正義。
③都会指数が低いと具合が悪い時、その辺の草を食べるように勧められる(罵られる)
このように都会指数こそが絶対みたいな風潮があり、クラスをAからZまで都会指数によって分類されているのだ。
③平均バストサイズ日本地図
これは2012年に公開されたものです。
当時はコレが結構話題になったようですね。
翔んで埼玉ではこの平均バストサイズ日本地図を大々的に取り上げました。
知らなかった人も多いのではないのでしょか?私は知りませんでした。
あとでこっそり画像をチェックしていたことは誰にも言えません・・・
ではでは知らなかったあなたの為に画像を貼っときますね。
引用元:バストサイズの平均を日本地図で!一番なのは何県?LCバスト特集ーラブコスメ
この結果を見て、気になるのは東日本の約半数がBだったのに対して西日本の約半数がCという事ですね。
「デカいのが好きなやつは西に行け!」って事ですね。
そして気になる埼玉はというと・・・
A・・・
まさかの埼玉だけ緑一色ではないですか・・・
なんという結果だ。しかし逆に言えば小さいもの好きは埼玉一択。どこに行こうかなどと迷う余地がないという事。
小さいもの好きには朗報ですね。
しかし詳しく調べてみると、この全国バストサイズ日本地図。なんでも集計方法に問題点が見られますね。
というのはネットで集計をとっているということと、サンプル数が少ない(各都道府県から50人サンプル)ということです。
ネットということはまるっきし嘘をつく輩もいそうですし、5000万人以上の女性がいるなかで、たった2500人にしか聞いてないというのも説得力に欠けますね。
ということで「信じるか信じないかはアナタ次第」レベルの情報と言えるでしょう。
④埼玉ポーズ
埼玉ポーズとは何かといいますと、ハッキリ言って分かりません。
埼玉をアピールするようなポーズなのは分かるのですが、一体全体何のために作られたポーズなのか?
一応やり方を解説していきます。
- 右手と左手でオーケーサインを作る
- 胸の前で両手をクロスさせる
- 最後に左脚を前に出す
これで埼玉ポーズを習得できました。
ちなみにこの埼玉ポーズの形には意味があるようで広げた手は県鳥である「シラコバト」をイメージしているようで、ひとさし指と親指で作る丸は埼玉の玉をイメージしているみたいです。
映画では埼玉出身のたくさんの著名人が埼玉ポーズをしている映像が流れていました。
みんな真面目にふざけたポーズをしている様子に劇場内ではクスっと笑いが起こりました。
というようにオリジナリティ要素が強いネタが満載でエンタメ感がある内容の映画でした。
この点は高評価でしたね。
しかしながら、ストーリー性はほぼあってないようなものなので、ストーリーに期待して映画を観る人には不向きな作品かもしれません。
トータルして星3個という結果になりましたが、もし自分が埼玉県民ならグッと上がって4点台をマークしていたかもしれません。
まだ観てない人からすれば埼玉をディスった内容の映画として認識しているかもしれませんが、ただディスっているわけではありません。
ディスりの中に愛を感じれる作品となっていること間違いなしです。
その証拠に埼玉県民の人からは絶賛されているようですしね(笑)
『翔んで埼玉』の感想
俳優たちの意外性
この映画を観終わってまず思ったのは出演者たちの演技についてでした。
壇ノ浦百美を演じた二階堂ふみさんが鬼の顔をしながら「埼玉県人にはその辺の草でも食わせておけ~~!」なんて叫んでいたのは我ながら結構ショッキングな映像でしたね。
前々からこの人なにか隠し持ってるななんて思っていたのですが、まさかこんなエンタメ性を持ち合わせていたとは・・・
そしてなんといっても1番の衝撃は麻美麗役のGACKTさんと阿久津翔役である伊勢谷友介さんの濃厚な口づけシーンがあったこと。
いやいきなりの展開すぎて面白かったけども、あとから思い返せばあのシーン必要だったか?と。
気になって調べてみたら、問題のあのシーンは当初の予定には一切なくまさかのGACKTさんからの提案だったそう。
サービス精神なのか、私欲なのかは知りませんが、なかなか大きな決断をしましたね(笑)
映画をご覧になった皆さんもあのシーンにはさぞ驚愕したことでしょう。
ということでそんな二階堂ふみさん、伊勢谷友介さん、GACKTさんの意外な演技に圧倒された次第でした。
ちょっとだけ埼玉に詳しくなった気がする
もうこれは観た人全員に通ずる話でしょうね。
映画本編でも埼玉に関する情報は出てきますが、エンドロールと共に流れた「埼玉県のうた」で一気に詳しくなれた気がします。
空港がない事や、アジア一大きな団地があること。快晴数が日本一であることや、東京の人よりも東京に詳しいこと(ホントかよ!)
快晴数が日本一なのに、埼玉県民にオススメのスポットを聞いたら屋内にある鉄道博物館と答えてたのには思わずコーヒー吹き出しそうになりました。
まだ観てない人はこの映画をみればだいぶ埼玉に詳しくなれますよ~~~~っと。
劇場内で気になったこと
劇場内で気になったことが二つありました。
それは『笑いが起こるシーンに偏りがあること』、そして『エンディングが終わるまでみんな席についていたこと』です。
1つずつ説明していきます。
まず笑いが起こるシーンに偏りがあったこと。
これはどういうことかというと、この映画では笑いが起こるシーンが多々ありました。
いや正確には笑わせにくるシーンが多々あったといった方が正しいかもしれません。
そんな中、気になった点があります。
それは
みんな下ネタの時クスリともしないやん。
ということ。
そうなんです。健常なネタ?の時はバカみたいに笑っているのに下ネタになるとシーン。って静まり返ります。
私的には下ネタの方が面白かったのですが・・・
もしかしたら本当は笑いたいのにこらえているって可能性もありますね。
日本人の国民性ってやつでしょうか?
「笑いたいときは笑えばいい!だってもったいないじゃないか!!」
まあそんなことは個人の自由ですがこれから観に行く人で下ネタが好きだけど浮きたくないって人は、注意が必要ですよ!
そして2つ目はというと、みんな最後まで席を立たなかった。
これはすごく印象的な光景でした、
普通本編が終わると何人かはすぐに席を立って帰ろうとします。
しかしこの映画に至っては一人も席を立つことがなかったのです。
理由は間違いなく『埼玉のうた』が流れたことにあると思います。
はなわさんが歌う埼玉のうた。
一時期一世を風靡した『佐賀県のうた』のように軽快なメロディに合わせて埼玉についての情報を発信しています。
この影響でライトがつくまで一人も席を立たないという現象が起きました。
みんな埼玉についてもっと知りたかったのでしょうね(笑)
歌についてですが、とてもよく出来ていてシンプルに「はなわさんすげぇ」と思いました。(今はどこでなにしてるやら)
これから観る人は是非歌も聞いてってくださいね!いい歌ですよ!
おわりに
この映画を観たことで埼玉について詳しくなれたことはかなりの収穫でした。(笑)
ただ予想以上ではなかった・・・
予告が良く出来すぎだったのでしょうね!
ということでこれにて映画『翔んで埼玉』の評価&感想を終わりたいと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
