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久しぶりに映画観ました。
久しぶりとはいえ約10日ぶりですが・・・
今回観た映画は『パトリオット・デイ』。
主役を務めるのはマーク・ウォールバーグさんですが、この人観たことあるけど何の映画に出てたっけ?と思って調べてみたら、「あ~~~!」ってなりました。
TEDの主役を務めていた人ですね。
TEDではユーモア溢れる演技をしていましたが、『パトリオット・デイ』ではシリアスな雰囲気が滲み出ていました。
それもそのはず、今作は実際に起こったテロの容疑者を洗い出す警察役ですからね。
コメディもOK、そしてサスペンスもOKとなればいわゆるカメレオン俳優的な立ち位置なのでしょうか?
そんなことはさておき、早速レビューしていきたいと思います。
『パトリオット・デイ』の評価は!?
はい星3.5個という結果になりました!
理由を述べていきます。
まず良かった点として『リアリティ溢れる演技』、そして『観る人の感情を刺激する構成』に2点があげられます。
『リアリティ溢れる演技』という事ですが、この映画は実際に起こった無差別テロをテーマにした映画です。
逃亡したテロリストを捕まえるため、警察とFBIが全力で捜査するわけですが、なかなか犯人に辿り着くことができない捜査官たちの表情は次第に曇っていきます。
主人公のトミーに至っては、近くに住む知人たちから状況はどうなっているのかと責め立てられ、怒りを覚えることも・・・
そういったシリアスな雰囲気がこの映画を覆って、観ている私たちにもその緊迫した状況がダイレクトに伝わってきます。
それは一流の俳優たちがいるからこそできることでしょう。
リアルな演技が高ポイントでした。
続いて『観る人の感情を刺激する構成』についてです。
この映画では、実際の写真(テロの)を用いていたり、本編の後に実際にテロに関わった人たちにインタビューしている様子が映し出されたりしていました。
その結果、観る人の感情をグッと掴む構成になっていたと思います。
もちろん、本編の『被害にあった人達の様子』を観るだけでもその残酷さは伝わりますし、命の尊さも感じます。
感じますが、やはり【写真と本人たちの登場】が大きかったと思います。
決していいお話ではありませんが『感情に訴えかけてくる感じ』は個人的には高ポイントでした。
脚を失っても尚、義足でマラソンに挑むパトリックさんには感銘をうけましたね。
『パトリオット・デイ』の感想
テロの怖さを再認識した
私が小学4年生の時学校のイベントで、アメリカに住む人の家にホームステイをする予定になっていました。
私としてはそのことを考えると飛び上がるほど楽しみでした。
そんな時事件は起こりました。
ホームステイ先のアメリカで大規模なテロが起こったのです。
端的に言ってしまえばワールドトレードセンターと.ペンタゴンに航空機が突っ込んだやつですね。正式名称は『アメリカ同時多発テロ』。俗にいう9.11というやつです。
それがホームステイの予定の半年ほど前に起こったので、急遽ホームステイすることが中止になってしまったのです。
その事を知った当時の私の気持ちはこうでした。「なんだよ。テロなんかで中止すんなよ。」
大体こんなとこでしょう。
小学4年生の私はあろうことか、テロが起こってたくさんの人の命が失われた事に対して、何の感情ももたなかったのです。
当時の私の辞書には慈悲という言葉は書き記されていなかったみたいですね。
今これを読んでいる方で上記の事に対して「あり得ない」なんて思う方は大勢いるでしょう。
私もそう思います。しかし1つだけ言わせていただきたい。
その程度の年齢なんてそんなもんなんだということを。
今から話すことはあくまでもほんの一例ですが、私は先日ツイッタに流れていた動画を観て驚きました。
その内容はというと、ある水族館で子供たちが(3歳くらいから10歳くらの子供たち十数名)大きな水槽を眺めていました。
その水槽の先には大きなマグロたちが大勢泳いでいました。
水槽の中を悠々と泳いでいるマグロたち。目をキラキラさせながらマグロをみている子供たち。
すると次の瞬間、子供たちから大きな声が発せられました。
なんと一匹のマグロが身体を痙攣させながら水面に向かっていってたのです。
スタッフさんによるとなんでも、マグロ同士でぶつかって、その衝撃で脳震とうを起こしてしまったのだそう。
なんともかわいそうですよね。私はそれをみて言葉を失いました。
しかしそこにいた子供たちはというと、なんと指をさして笑っていたのです。
これには驚きました。
しかし笑っていた子供たちは決して悪くないと思います。あのくらいの子供は目に映るものすべてが新鮮ですからね。
と話は大きくそれてしまいましたが、私が言いたかったことはですね。そのくらいの年齢の子供には「命の尊さ」なんて考えてないということです。
命の尊さについて考えるほど、ゆっくりした時間がないとも言えるかな。
年を重ねて、親しい人が何らかの理由で亡くなったり、ニュースで報じられた残酷な事件について自分の頭で考えてみたり、ふと観た映画で世界一の豪華客船と共に沈みゆく主人公を観たり、ある日の夕食でいつも食べているハンバーグをみて、「これに使われている豚と牛は生きていたんだよね」なんて考えたり。
そうやって命について考え、命の重みを知り、命の尊さを知って大人になっていくのだと思います。
この映画を26歳という年齢で観た私の胸は鈍器のようなものでたたかれたような衝撃が走りました。
しかし時間を遡って小学4年生の私にこの映画を見せたら「つまんない」なんていうかもしれません。
これを成長というのでしょうか?それならそれで嬉しいですが、しかしそれでテロで命を失った人が戻ってくることはありませんよね?
起こってしまったことはもう返れません。しかし、このような映画を観て、「命は尊いんだ。人の命は奪っちゃいけないんだ」って思う人が一人でも多くなれば、もしかしたら世界は少しだけ平和になるかもしれませんね。
それくらい「命の尊さ」ついて考えさせられる内容だったと思います。
おわりに
ここんとこ重い映画を連続してみたせいで、少し気が滅入りそうになっていました。
次観る映画は、頭空っぽになる映画でも観ようかな。
テロや戦争がこれ以上増えませんように。
ということでこれにて映画『パトリオット・デイ』のレビューを終わりたいと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
