なにやら凄い映画があるという事を聞きつけ、即座に観に行きまました。
タイトルは「メランコリック」。

みんなこれが凄いと口を揃えていっておりまして、(皆というのは映画ブロガーや評論家などです)
かなりワクワクウキウキした状態で劇場に足を運んだのであります。
てかもう劇場に行くってだけでワクワクしていました。
ていうのも劇場が「テアトル新宿」だったんですよ。いやぁ好きなんですよねぇ。あのこじんまりした感じといいますか、隠れた名店みたいな感じがして。
新宿の大通りにあるので全然隠れてない!むしろ目立っちゃってるんですけどね(笑)
ということでですね。そろそろ切り出さないと長くなっちゃいそうなので、
映画「メランコリック」の感想へGO!
※あ、ちなみに今回は珍しくネタバレナシでいきます。何故なら、絶対観てほしいから!!
映画「メランコリック」の感想
見事! 心に響く圧倒的パワー溢れる作品

最高でした。
もうごちゃごちゃ言わずにこの二文字だけ書いてこの記事終わらせたいくらい。そっちのが伝わるんじゃないかってね(笑)
それは冗談ですが、最高なのは本当。
まず第一に「クライマックスの盛り上がりようが凄まじい」。一部を除いて展開は読めるんだけど、それでも魅せる、魅せる。
それ観て唸る、唸る。
堪えきれなくて泣きました。もうね、凄まじいのよ後半の追い上げ方が・・・
追い上げかたもそうだし、自分の集中力の増し方も凄かった。
まるで「尿意の限界ラインを突破しそうな時の行動」みたい。
トイレまでは遠い。
もう放出されそうなくらいまで膀胱がパンパン。一瞬でも気を許したら、尿意の悪魔こと、「ピー・サタン」によって、ゴートゥヘルされる。
そんな緊迫した状態。なのにむしろこれまでにないくらいの集中力が発揮されている。
足早にトイレへと向かう。1秒足りとも無駄に出来ない。押し寄せる人波サッカー選手メッシのようにして華麗に避け、信号機や道の混雑状況を羽生善治九段のように、一万通りの中から瞬時に計算する。
そう、トイレへと向かう瞬間は、100キロ先のビルの中で上司にこっぴどく怒られた奴が、飲んだコーラの缶を不貞腐れながらゴミ箱にポイするが、外れて落ちた時の「カランッ」っていう音が聞こえてくるかというくらい、他者を凌駕し、圧倒的な集中力を発揮するのだ。
そういった集中力を持った状態で、「メランコリック」の世界とリンクしていく感じがしたのだ。
こんな集中力をもって映画を観ること。いや正確に言えば観れることはなかなかない。理由は単純、「そこまで没入させるほどの力を持った作品は珍しいから」
だからそういう意味では本当に嬉しい。鑑賞後心の中はブルーモーメントの様に澄み切っていた。
念を押して言うけれど、もう本当に「クライマックス」の快進撃。いやそれまでのダラっとした雰囲気も、鍋岡家の晩御飯のレパートリーの少なさも、全部ひっくるめて最高としか言いようがないんだ。
身体に沁みいる人間賛歌 ※エモすぎ警報

松本に起きた衝撃的展開。から数時間。
鍋岡家での一幕。
揚げ物が多めの鍋岡家の食卓だが、この日並んでいたのは揚げ物ではなくうどんであった。
「ズズズッ」とうどんを男食いする松本。
いやぁエモすぎるよこのシーン。てかシークエンスか。
寝そべる松本がこういう「お前の家族ってあったけぇな・・・」
この一言も実にエモい。
松本の暗い過去を連想させる。と同時にそれまで親の過保護っぷりに嫌気がさしていた鍋岡は松本のその一言によって自分がいかに恵まれているか再認識する。
松本は根はめちゃくちゃ良い奴というのが分かっているからこそ、その言葉にはグッとくるし、画面の中に入って松本を励ましてやりたくなるし、鍋岡に対しては松本をこれからもよろしく頼むよって言いたくなる。
色んな感情が織り交ざるシーンではあるが、総じていえるのはとにかく暖かいってこと。
おでんの大根の気持ちが良く分かったよ。
ジワ~~~~と沁み込んでいく感じ。
「あったけぇ。」
おわりに
ということで今回はめちゃくちゃ短いレビューでしたが、これにて終わります。
なんだか説明すればするほど、この映画の魅力を下げてしまいそうで。そういう時あるじゃないですか。
今回がまさにそれ。もうとにかくめちゃくちゃ面白いから。間違いないから絶対観て!!!DVD出てからでもいいからさぁ。
マジで観てね!
ということでこれにて映画「メランコリック」の感想を終わります。
いやまじで劇場いってよかったわぁ。テアトル新宿ラブ。
