たまにはホラー映画でも観てみようかなと思いまして、探し出したのがこの「ラスト・シフト」。
名前はとってもダサくてB級感が漂っていますけど果たして内容は如何なものか!?
というわけでこれより映画「ラスト・シフト」のレビューをしていきたと思います!
映画「ラスト・シフト」の評価
上映時間が1時間30分と、とってもライトな作品。
ほぼ主人公一人しか映らなくて、物足りないかと思いきや、短い時間の中で起承転結がしっかりと再現されており、そんなことは気にならないほどまとまった作品でした。
しかし、少々難点が・・・
それは「ホラー」としては少々不発なのでは?ということ。「ドラマ」としてなら十分アリよりのアリだったんですけどね。
というわけでこれより「ストーリー」、「映像」、「演技」に分けて、一層詳しくレビューしていきたいと思います。
ストーリーに関しての評価
まずはストーリー関連についての評価からです。
新米警官である主人公が、今は誰も使っていない旧庁舎の警備を任され、任務をこなしていると身の毛もよだつ怪奇現象が。そしてその怪奇現象は徐々にエスカレートしていき・・・・
といった感じのストーリー。
設定的にはありそうでなかった(私が観てきた映画では)ので新鮮さは感じましたね。
登場人物が極端に少なかったので、より主人公になりきることが出来て緊迫感や恐怖感も増し増しでした。
あれ以上増やしても無駄で、むしろ邪魔になるくらいだと思ったのでこの点に関しては、非の打ちようがありません。チョベリグです。
では肝心のストーリー(話の内容)に関してはと言いますと、秀逸とは言えませんでしたね。
ホラーを謳うだけあって、二転三転激しい展開が繰り広げられていくのですが、所々、整合性に欠ける場面が見受けられてしまい、それが原因で萎えぽよしちゃいました。
では良い所はなかったのかと言いますとありました。
話の内容はイマイチでしたが、土台(起承転結)はしっかりしていたので、雰囲気は楽しめましたし、なによりラストのオチは予想出来そうで出来なかった。
「起承転結」+「オチ」は平均点以上のものでした。
あとはやはり、細部にこだわれれば秀逸作品認定でしたね。
映像に関しての評価
続きまして、映像関連に関しての評価でございます。
ホラーと言えばやはりこの映像にかかっているといっても過言ではない。
ではそんな重要な映像はどうだったのか?
結論から言うと、「インパクトは十分、余韻は不十分」でしたね。
どういうことかと言いますと、お化け屋敷に例えるならいきなり横から「ワッ!」と押されて一瞬恐怖は感じますが、次に脅かされるポイントまでの移動はスキップでいけちゃうよみたいな・・・・
要は、雰囲気作りが下手だったということです。
視聴者の恐怖メーターが落ち切ったところで、またバンと上がるような作り方だったので、あっさり見終えちゃいました。
この点は改善の余地ありだったかなと。
物語丸々ホラーを期待していたので残念です。
サッカーでもオフザボールの時の動きが大事ですからね(ペットのハムスターの名前をサッカー選手にするほどのサッカーファンです)
というわけで映像に関してはあと二歩くらい足りなったかなといった感じです。
演技に関しての評価
最後は演技関連の評価をしていきと思います。
作中でほぼ一人で演技をしていたジェシカ・ハーカヴィーよお見事といった感じです。
ひとり芝居といってもいいくらい一人。いや独りの時間が長かったですね。
それにも関わらず、「警官としての自分」と「一人の人としての自分」を繊細、時に大胆に演じ分けていて、目が釘付けでした。
というわけで、演技に関しては文句なし。
あ、陰ながらめちゃくちゃ私の目を引いた女優がもう一人。
その名もサラ・スカルコ。
あのペイモン一団の一人です。(尋問シーンで頭を机にぶつけまくってた人です)
いやぁあの演技はなかなかのものだったと思います。
もう倫理もないわ、善悪もないわ、道徳もないわで
じゃあ一体全体そこに何があるのか?
そうです。狂気です。
もうあのシーンはかなりお気に入り。
もちろん、現実で世界にあんなやついたら、即Bダッシュで逃げますが・・・・・
【総評】 映画「ラスト・シフト」に点数をつけるなら?
星三つですね。
まぁ楽しめたっちゃ楽しめたんですが、秀逸かと言えばそうは思わないので・・・・
もう一押しインパクトを増すか、それか細部に力を入れるかすればもっといいホラーになったと思います。
おわりに
ジャケからB級感が漂っていた割には、面白かったのでちょっと得した気分になりました。
というわけでこれにて映画「ラスト・シフト」のレビューを終わりたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
