観た映画を5段階で評価し、感想をお話してます。
ヒューマンドラマ

映画「愛がなんだ」感想 【これぞ人間賛歌!若い人なら絶対観るべき!】

※この映画には若干のネタバレがありますのでご注意ください。

  チラシ – (C) 2019『愛がなんだ』製作委員会

「まだ上映してるじゃないか!!」

とテンションブチ上げ状態で、テアトル新宿に足を運んできました。

映画のタイトルは「愛がなんだ」

いやぁこの映画前々から気にはなっていたんですが、気になりつつも時間だけが過ぎてってしまいまして。

まぁレンタル出たらすぐ観ようなんてちょっぴり落ち込んでいんですが、なんとまだ上映してるという情報があり、調べてみると確かに【上映あり】だったので、「本当にやってんじゃん明日観に行こ!」即決し、本日16時からの上映を観てきたというわけなんですね。

上映開始が4月19日だからもう3か月は経っているのに。ラッキーでしかないですわ。

というわけで今回は邦画「愛がなんだ」の感想を綴っていきたいと思います。

映画「愛がなんだ」感想

序盤で感じたのはテルちゃんの圧倒的な存在感。マモちゃん好きすぎて仕事クビ!?

イタイなお前なんて思う反面、羨ましくもある。というのもどんな時も自分に正直に生きてるのは単純に凄いなと。

マモちゃんに合わせてばかり。てか過剰なサービス精神でこれは恋愛というより、もはや仕事(接客)では!?なんて思うほどの従順ぶりなんですよね(笑)

普通彼氏にいつ呼ばれてもいい状況を作るためにあえて職場に居残りしますか!?とそこにはかなりツッコミたくなったんですけど、そこでも思うのはやっぱりですね、それだけ人の為に生きているテルちゃんへの羨望感なんですよ。

まぁ葉子さんがいう表現がしっくり。まさに不気味ちゃん。もっと言えばスーパーポジティブ不気味ちゃん。

そんな不気味ちゃんことテルちゃんの気持ちに応えられない。つーか興ざめレベルのマモちゃん。

そんな二人の持ちつ持たれるならぬ、「持ちつ、持ちつ」な関係が第一幕でこれでもかというくらい繰り広げられるわけですが、こっちとしては「フックが欲しい」というのが正直な感想。

フックってのは、テルちゃんは昔はスーパーネガティブビッチだったんだよとかそういうの。つまり眠くならない為のエナジードリンク的な要素が欲しかったんです。

テルちゃんの事を知る為には非常にいい第一幕でしたが、なんかこうモヤモヤっとしちゃったんですよね。展開なくダラダラしていたからでしょうけど。

と、序盤はこんな感じ。展開の少なさにモヤモヤを感じつつも、これでもかというくらいテルちゃんにのストレートさに圧倒された。

中盤以降はと言いますと、やっと展開に起伏が。

ピントはテルちゃんマモちゃんの二人から、葉子、中原、すみれへと一気に広がります。

このままグダグダと淡い恋物語が描かれ続けるのか嫌気がさしていたが、そんなことはなかった。まさか連絡つかなくなるとは(笑)

1年後?に再び連絡してきたマモちゃん。

ウキウキしながら向かうテルちゃんでしたが、マモちゃんの隣には知らない女性が。

マモちゃんの横に知らない女。そこに呼び出されたテルちゃんは一体何の為に?

帰り際のシーンで何の意味もなかったことが明らかにされますね。本当この辺りでマモちゃんがクズなのは確信でしたよ。

そんでこの頃かな。時を越えて再び身体を重ね合うのは。

いきなり「ヤラセテ」と言い放つマモちゃん。そっからベッドシーンと思いきや、勃たなくて中断(笑)

思わず吹き出しそうになりましたが、この後のシーンは実に素晴らしくて泣いちゃったんですよね。

てっきり私は、マモちゃんのこと自信満々俺様男だと思っていたんですが、そうじゃなった。ギャップにほぉ。と

そしてそれ以上に傷心してるマモちゃんにそっと寄り添うテルちゃんが柔らかくて(下ネタじゃないよ)天使の羽でマモちゃんをそっと包んでるみたいでさ。

ヤラレターーーーーーー。って感じでしたね。(ヤッてはないけど)

 

その後はマモちゃん、すみれさん、テルちゃんの3人で会う事が増えていき、バーベキューシークエンスへと突入。

ここではバチコーーンって感じの衝突が起こりしたね。葉子さんとの関係を聞いたスミレさんが葉子ってやつ酷くね?って言ったのに対してキレる中原君。

そんで葉子さんについてどう思うよってマモちゃんに聞くスミレさんだが、「おいおい聞く相手間違えてるよーーーー?」ってね。「マモちゃんはさんざんテルちゃんに同じようなことしてる奴だよー」って(笑)

収拾着かないと思いきや、まさかのスミレさんが中原君にパスタ作るというね(笑)「スミレさん前情報に反して良い奴じゃん。むしろめちゃくちゃ情に厚いやつやん」と。

バーベキューシークエンスでは、マモちゃんがテルちゃんの前で、スミレさんをニヤニヤしてみてたりしてちょっと嫌悪感といいますか、何この修羅場。ちょっと変じゃない?なんて思ってましたが、それ以上に良かったことがありました。それはそこに「様々な形の愛があった」こと。

それぞれスタンスは違えど、自分の大事な人には愛もって接している。

一筋縄にはいかない恋。淡くて切なくてもどかしい。

そんな事あんのかい?って思うほど見事にすれ違う(テルちゃん→マモちゃん→スミレさん)けど、そこにはリアルな愛がある。

実に人間らしいなと。傍から見てたらめちゃくそめんどくさくて、「人間ってめんどいわぁ」と思うけど、そのめんどくささを上回るほどの温もりがそこにはあった。

そして終盤ですね。

中盤ではまとまって絡んでいましたが、終盤になると個々での絡みが多くなります。

テルちゃんと中原君はコンビニの前に。

「俺もうあきらめようと思うんですよ」と中原君。まったく理解できないテルちゃん。

「あんたさぁそうやって御託並べているけどさ、ホントはモノにする勇気ないんでしょ」的なこと言うテルちゃん。

マジで同感。でもねテルちゃん。中原君はマジで葉子さんの事好きだし、限界なのは本当だと思うのさ。だから今は優しい言葉をかけてあげた方が。でもここで止めなきゃマジで終わるかなんて、まるでソコに自分もいるような気持ちになってました。

そして葉子さんとテルちゃん。

少々論点はズレていましたが、それだけ熱くなっていたということ。最後のセリフ。

「寂しい時あんの?」

震えました。

そしてラスト。

振り返るようにしてマモちゃんをみるテルちゃん。

一体どんな思いで、どんな事考えていたんだろうと想像を巡らすと泣かずにはいられませんでした。

 

 

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テルちゃんを筆頭に、中原君、葉子さん、そしてあのマモちゃんまでもが不器用になっていたのには驚きましたね。

自信がないから相手に想いを伝えれなかったり、愛する人の事を考えすぎていつのまにか自分を犠牲にして接していたり。

皆さんものすごく不器用ですが、そこがイイ。

実に人間臭くて。

 

人間臭いと言えばあのシーンたちです。

仲原VSスミレ テルちゃんVS葉子さん

 

いや本当にグッと来ましたよ。イマドキというかこのご時世友達なんてSNSとかですぐに作れる時代でしょ。

軋轢が出来るかもしれないから踏み込んだ話はしない。ドライなくらいが丁度いいって思う人たくさんいると思うんですよね。

でもあそこにいる人たちはドライではなかった。どこまでもディープに接し続けた。

たとえそのせいで仲が悪くなろうとも、本音で接しなきゃって。

嫌われてもいいから、違うと思う事はちゃんと違うって言わなきゃって。

それで私のこと嫌いになるなら所詮その程度の関係なのよってね。(葉子VSテルコの時)

 

シンプルにすげぇかっけぇなって。

「あなたは私にとって特別な存在なのよ」

「だから今から言う事は中原君の為もそうだけど、二人の関係に置いてもとても価値があることなのよ」

って思っていたのでしょう。

世間的にみたら子供みたいに喧嘩する年齢じゃないけど、「そんなん関係なくない?」って。 「今からでも全力で距離縮めていくかんね!」って。

友達はいるけど親友とは呼べる相手がいないとお嘆きのアラサーの諸君。もしあなたが真の友を願うのならば、今からでも遅くないぞー!

かくゆう私はどうなのかというと、正直流すことあります。大ありです。

でもやっぱりそれじゃダメなんだよなってのはこの映画を観る前から思ってました。

そんでこの映画に、いやスーパーポジティブ不気味ちゃんにトドメ刺されたという所存あります。

やっぱ向きあわにゃあかんっすね。

と話が大分個人的なとこに来てしまいましたが、このテルコちゃんと葉子さんのぶつかり合いのシーンでは現代社会への風刺があったようにも思えました。

ちなみにここでのシーンは、テルちゃんとマルちゃんが知り合った時、あの結婚式の二次会的な時です。あの時にマルちゃんが言い放った「友達の定義って曖昧だよね」的な言葉が伏線になっていましたね。

見事な回収です。そして回収だけにとどまらずきっちりと広げていました。「愛がなんだ」の名シーンベスト3に入るシーンだったと思います。

 

話は変わりますが、「愛がなんだ」は物語的にも素晴らしいですが、映画的にも素晴らしかったなと思いますね。

音楽はほぼなしとか、長回しでの撮影ちょっとクドイと思ってたけど、鑑賞後はなんだか自分の記憶を辿っているように思えるんですよ。これは完全に長回しが効いていると思います。

と、色々と工夫を凝らしていた印象でしたね。

というわけでこれくらいで感想は終わろうかなと思います。

 

終わりに

もう本当に観に行ってよかった。

道に迷って劇場に時間ギリギリに着いて、中入ったら真っ暗で(小さな照明一切なしあんなの初めて)、迷惑になると思って冒頭10分は立ち見してたんだけど、やっぱ座りたくて一瞬スマホのライト使って席確かめて、「すいません」連呼しまくったのはここだけの話ね。

皆さんは私みたいにならないよう、時間には余裕を行動しましょうね。

というわけで、メチャクチャ泣けて、メチャクチャ学べて、メチャクチャ刺さる映画「愛がなんだ」は今の時点(2019年7月22日)ならまだやってるトコあります。

特に若い人!若い人は絶対観るべき!見て損はないです!

45歳だけど、ちょっと気になるっていうそこのアナタ!

気になるなら観るべき!歳なんて自分が気にしなきゃそれでいい。自分で心は若いと思うならアナタはまだ若いんだから!観て!

というわけで邦画「愛がなんだ」の感想を終わります。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

ABOUT ME
ガタヤン
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今まで観てきた映画は累計1000タイトル以上。専業主夫をしながらオススメの映画を紹介していきます。1番好きな映画は『ジョー・ブラックをよろしく』。趣味はテニスとサッカー観戦とサウナです。質問などあれば【お問い合わせ】をご利用ください。