
上映するのを知ってから2か月半。
長かった~~~~。
原作の3部作はとうの昔に読み終わってるのですが、このシリーズめちゃくちゃ面白いんですよ!!!
東野圭吾のファンになったのは原作「マスカレード・ホテル」を読んだのがきっかけです。
(観る前は)映画という一つの作品に対しての期待もありましたが、原作と比較してどうなのか?という事もとても気になるところでした。
ということで公開初日に観てきた感想、そして評価を書いていきたいと思います!
評価
出ました高ポイントの4点!!
理由としては、第1にストーリーが面白い!これは原作を読んだ人なら分かると思います。
警部補の新田と一流ホテルマンの尚美がホテルで起こる予告型殺人事件を解決する物語。
性格、そして考え方が違う二人がバディを組み、事件を未然に防ごうとするのですが、途中何度も衝突しちゃうんですね。
でもそれはお客様を信じるホテルマンと客を疑う警察の職業病みたいなもんで仕方ない事。
最初は衝突続きでも、段々に互いを認め合い、やがてファインプレーに変換していく様は気持ちいいものがありました。
次点としては演技力の高さが良かった。
キムタク、長澤まさみ、松たか子、小日向文世、高嶋政宏、宇梶剛士、笹野高史などベテラン俳優たちが良い演技をしていました。
その中でも特に良かったのは山岸尚美を演じた長澤まさみさん。
彼女の表情豊かな演技はとても印象深かった。
ということで、文句なしの星4つでございまする!!
感想
邦画では大満足の域
私が映画館で観る映画って洋画ばかりなんですよね。邦画ってあんまり言いたくないんだけど、家で観るので十分って感じのものが多くて・・・
でもこの映画は映画館で観る価値あったなと思う。理由は長澤まさみさんの演技はTVで観るには勿体ないから!!
きっと小さい画面じゃ細かい表現(表情など)は伝わらないんじゃないかな?(そんなことはないかも笑)
そんなことはあるにしてもないにしても、演技だけでなく映画の構成も臨場感あるものになっていて、邦画感があまりないように思えたので是非映画館で観る事をオススメします。
OPがかっけぇ
キムタクと長澤まさみが画面いっぱいに映し出されたOP。
流れはよく覚えてないけど周りを警戒し、眉間にしわを寄せるキムタクと、満面の笑みでお客様と接する長澤まさみが映されると同時に、「マスカレード・ホテル」ってタイトルが出てくる感じだったハズ。
客を睨む新田とお客様をもてなす尚美という相反する二人がこの後どう絡んでいくんだろう?って思ったらテンションブチ上げでした!!
キャストに「えっ?」て思った人いるっしょ
キムタクが新田?
長澤まさみが尚美?
って思った人多いのではないでしょうか?
ワタクシめちゃくちゃ思いました。
イメージとしては、新田はもっと真面目なタイプだと思ってましたし、尚美はお茶目な性格だと思ってましたよ。
見た目でいったら、新田はもっとサラリーマン風な出で立ちで、尚美は小柄で、可愛げある女性をイメージしながら原作読んでました。
始まってすぐにフロントクラークの小柄な女の子が出てきましたが、その子が私の中での尚美のイメージにそっくりでした。
調べたら石川恋さんという女優さんみたいですね。
てな感じで最初は「ミスチョイスじゃね?」なんて心の中でヤジを飛ばしていましけど、観終わってからは「アレはアレでよかった」と納得した自分がいました。
特に長澤まさみ!見直したよ(そもそも見損なってない)
見どころ
プロフェッショナルな二人のコンビ
やはり新田×尚美のバディが1番の見どころなんじゃないかなと。
というのも、最初はお互い邪険にしあっていた二人が、次第に良い連鎖反応を起こしていくの素敵だった。
警察という職業についているに新田は、なんでもかんでも常に疑いまくる。そのせいで1流ホテルの品格を落とすような状況を作ってしまう。そしてホテルの品格を落とすばかりか、悪目立ちすることによって、捜査にマイナスになってしまうこともしばしば・・・
反対に尚美はお客様を信じる事が正義。どんな時もお客様第一で考える姿勢はまさに一流ホテルマンといえる。しかしそれが仇となって危ない目に遭うことも・・・
最初はお互いの「違い」にばかりを見つめて衝突してばかり。
しかし日々の業務をこなすうちに、お互いの良い部分に気づき、認め合うようになります。
結果としてその【認めあう事】が功を奏し、事件解決できたんです。
犯人捜し
『犯人だと思ったら検討違い』なシーンは見どころの1つでしょう。
視覚障碍者の片桐の時も背筋ゾクゾクする演出がありましたし、ホテルの一室という密室空間で「ボタン?を探してほしい」と尚美に探させた時はヒヤヒヤしてました。(何もされないと知りつつも)
結局何もされないまま片桐はチェックアウトし、ホテルを出る間際に、尚美に向かって本当は目が見える事を告白し、嘘をついた理由を説明した後「ここは良いホテルね」なんていうような事を言った時は、ウルっときました。
「ホテルマン、いや尚美ステキやん」って感じ。
尚美は心から嬉しかったでしょうし、
後ろで見てた新田にとっては尚美の理念(ホテルの理念)を初めて理解する場面だったでしょうね。
そして「ストーカー男を私に近寄らせないで」と男の写真を見せつけながらぶしつけに頼んできた安野の時も緊張感出てましたね!
写真の男がホテルに現れて、その事を安野に報告しにいった尚美でしたが、「それでどの部屋なの?」と安野に質問された瞬間にふと男の部屋を言ってしまいました。
安野を守るためと思って教えたワケですが、こお客様の部屋の番号を教えるという事はどんな時もしてはダメな事。
そして安野は何故か男の部屋へ押しかけましたね。
結果的に二人は夫婦。そして安野が夫と離婚したい為にウソついていただけでした。
このシーンでもソワソワしつつ、違う事が分かったら「いやまた、違うんかい!」って心の中でツッコミながら楽しめましたよ。(違う事は分かってるけど)
尚美は自分の失態にホテルマンとして失格と言わんばかりにショックを受けていましたが、ラストギリギリに新田が「これだけの人を相手しながらミスしない方がおかしい」てな感じにフォローしてましたね!
尚美のこと認めた証拠ですね!それでその日のうちにフォローってところがイケメン!!
と言う感じに途中も楽しませてもらいました。
原作との違い
尚美の推理
結婚式を挙げる直前に新婦に届いたワイン。
ワインのコルクに注射針の跡のようなものがある事が判明しました。
映画ではそのまま物語が進み、深く触れられる事がなかったですが、原作には尚美が深く推理する描写があります。
ワインに薬物が仕込まれた可能性があるとされた際、尚美は「その方法で殺害しようとしていたわけではないのでは?」と考えます。
というのも、犯人はこれまでの犯行で、毎回緯度と経度を表す数字を使っていました。
その緯度と経度は殺害現場を表す為です。
緯度と経度は1日ごとに変わってしまう為、非常に面倒。
しかしその面倒な事をあえて行おうとする犯人は極めて綿密な計画を練っていたことがうかがえます。
という事は『いつ、どのタイミングで飲まれるか分からない』そして最初に口にするのが当人ではないかもしれない』などと不確定要素が多い手口で犯行に及ぶのは、考えづらいのではないかと踏んだ為です。
この推理に新田は非常に感心していました。
という感じの場面がカットされていましたね。
片桐と尚美に気づいた理由
片桐が尚美に注射をして殺害しようとした際、新田が一度部屋に押しかけます。
その後誰もいない事を確認した後すぐに部屋を立ち去ります。
新田が部屋を去ったあと、片桐は犯行に及ぼうとしますが、注射を打つ寸前で新田が現れて取り押さえます。
実は新田は部屋に入った時点で片桐と尚美がいる事に気づいていました。
気づいた理由は原作では尚美の匂いがしたこととベットが多少乱れていた事で気づいたようです。
映画ではペーパーウェイトがずれていた事で気づいたようです。
序盤から尚美が少し位置がずれたペーパーウェイトを直すシーンが何度かあったり、新田が手に持ちながら尚美と話していたりとちょっとした伏線がありましたね。
その他にも多々あるかもしれませんが、私が覚えているのはそれくらいです。
気になる方は原作を読み直してみては!?
まとめ
原作の良さを存分に発揮していて、とても楽しませてもらいました。
映画館に観て良かった。
最後のシーンで仮面(マスク)が描かれた絵が映し出されたので続編であるマスカレード・ナイトも公開するっぽいですね。
むしろしない方がおかしいか!(笑)
期待が膨らむばかりですね!
ということでこれにてレビューを終わりたいと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
