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「夏だ、映画だ、ベルギーだ」
ということで今回観た映画はベルギー映画の「アンノウン・ボディーズ」の感想を綴っ
え?何々?待てって?
もう夏終わるし、終わってないとしてもベルギーって何?って?
いや私の中ではまだまだ夏ですよ。だって暑いじゃん。ベルギーはあれですよ。ベルギーチョコアイス!
もう半端ない旨さ。夏にぴったり!
ということでいってみよう!
さぁというわけで今回取り上げる映画「アンノウン・ボディーズ」はベルギーの映画です。
ベルギー映画って何あったかなぁと考えてみても全然出てこない。そこで調べてみたら二つだけ観た事ある作品がありました。「パーフェクト・ルーム」と「セブン・シスターズ」
その他はほぼ皆無といっていいほど・・・
有名映画がまるでない!映画後進国ってワケですね。
期待0%の状態で鑑賞開始しました(笑)ということでこれより映画「アンノウン・ボディーズ」の感想を書いていきたいと思います。
映画「アンノウン・ボディーズ」の感想
衝撃的ではあるものの、物語としては薄い
ずばりいって衝撃的でした。
冒頭から全裸女性遺体が股間にモザイクアリで登場。驚くべきところはそれだけではない、まさかの頭部ナシ。という誰が見てもゾッとするであろう画がこれみよがしに映し出される。
衝撃映像はそれだけではありません。
刑事とトンデモ女による生々しい交尾シーン。これまた陰部にはモザイク。
そして中盤頃に映し出される生首整列シーン。これには思わず顔を歪めてしまったほど。
そしてラストには首跳ねシーンがあったりともうグロ三昧でございでございました。
というようにですね。衝撃的なシーンは比較的多めでして、飽きることはないんですよ。
観ている最中はグロ映像に楽しめちゃうんです。
それはイイんですが、問題はその後。
観た後に何も残ってない(笑)
それもそのはず、この物語、あれだけ犯人の殺しの段取りは手の込んでいのに、肝心の犯人の動機の部分には一切触れていないんですね。
「いや、なんで6人も殺したの?」って思わずにはいられません。
これじゃ深みがないんですよね。
せっかくあれだけ犯人をミステリアスに仕立てられてたのにと考えると本当に勿体ない。
ということでですね本当に惜しい。理由付けさえしていれば結構面白くなったと思うんですけどね。
そこに関係をもたせるなら
二転三転する展開や編集の巧さのおかげで、あきることなく観れたのですが、振り返ると長かった。
というとも全部アイツらのせいですよ。
フレディとリナね。
もう本当にその状況下でよくイチャイチャしてられんなというくらい、アツいラブロマンスを繰り広げてました。
それは一向に構わないのですが、ふと思ったのがここまで距離感縮めたのに、あのラストは勿体ないなぁという事です。
二人でドライブからの衝突から死亡というのはなんだか浅い気がして。
これを例えばフレディがリナに本気で恋してる設定に変える。(冷蔵庫の件は省いて)フレディがどうにかリナを救いたい。救いたい気持ちとどうしても救えない現実との葛藤に揺らぎながらも、リナと共に逃げる。
そして逃げた先にはフィンケが待ち受ける。
リフィンケはリナに銃口をむける。リナはフレディに銃を突きつけ、フィンケを脅す。
そしてリナがフレディを撃つと同時に、フィンケがリナを撃ち抜く。
二人は死亡。
というようなストーリーにしたほうが、よかったんじゃないかな。せっかくあそこまで深い間柄にしたというのもそうですし、あれだけインパクトある画を全面に押し出してきたわけですから、ラストシーンは観客の感情に訴えつつも、1番衝撃的なシーンにしたらいいんじゃないかなと思ったのです。
フレディは可哀そうですし、観客の気持ちもドンヨリかもしれませんが、(笑)
でもセブン的な後味悪すぎなラストもいいんじゃないかなってね。
ということでミスター・カラス的にはナシな映画
はい見出しの通りです。
物語第一主義な私としては物足りなさすぎる作品でした。
雰囲気こそタイプだったのに残念です。
インパクト重視というか映像重視の方にはいいかもしれませんね。先述したように、首なし死体や、違和感ありすぎボカシ交尾や、頭部整列映像など、なかなか非日常的な映像が詰まってましたから。
おわりに
ということでこれにて映画「アンノウン・ボディーズ」の感想を終わりたいと思います。
最後まで読んでいただけありがとうございました。
