ミステリーが大好きな私ですが、なんだか最近パッとしない映画ばっかり・・・
「脳に電流走るくらい面白いミステリーはねぇのかよ!」
なんて悪態ついてたところに、神は舞い降りました。
映画のタイトルは「特捜部Q」
でも待って!なんか同じようなのが3つか4つかあるんだけども・・・
これってシリーズもんなの?
調べてみたらシリーズもので、今のところは4作目までが公開されているよう。
ほうほうそれなら、面白いシリーズだとしたら4話分楽しめるというわけか。
したたりそうな涎を、そこらに落ちている使用済みティッシュで拭う私。
と汚ねぇ冗談はさておき、これからレビューのほうしていきたと思います。
映画「特捜部Q 織の中の女」の評価
それではいつものように、「ストーリー」、「映像」、「演技」と3つに分けて評価していきたいと思います。
ストーリーに関する評価
まずはストーリーから。
主人公が相棒と二人で未解決事件を捜査するという物語。
それだけ聞いてしまえば、ありふれた物語で独創性に欠け、見慣れた映画のように聞こえるでしょう。
でもこの作品は、そんなことはありませんでした。
設定は単調ですが、物語が進むにつれてこの作品の魅力は急上昇していきます。
それは何故なのか!?
答えは二つ。
①ミステリーの基礎をしっかり踏んでいる捜査の仕方
②犯行の動機が珍しく、その手口が秀逸
の2つです。
基礎を踏まえた上で、私たちが納得できるような捜査をしていく二人。ゆっくりと丁寧に事を運ぶ様子は時にじれったく感じてしまうこともありますが、納得感は十二分にありました。(たまに「は?」ってなるミステリーありますからね)
上司に止められながらも、聞き込みしては考え、また聞きこみしては考えを繰り返し、一歩一歩犯人に近づいていく感じは最高に楽しめます。
(RPGゲームが好きな人ならこの感覚分かるでしょう?ラスボスを倒すまでに経験値を地道に貯めていく感じ。)
そんな丁寧に捜査する二人の前には、影であざ笑っているかのように賢く、卑劣な犯人の姿が。
そして犯人の動機はかなりレア。それを動機にされちゃぁこっちとしても堪ったもんじゃねえよ。という具合に。
そんでもってやり方(犯行の手口)がすっげぇんだわ。そんなんある!?普通そんなん出来る!?物理的に出来るとしても実際に行動に移す!?的な方法を用います。
そんな賢くも、卑劣な犯人には終始ゾックゾクさせられて、「この後どうなっちゃうのよ!?」と思わされもう翻弄されまくり。
というように、犯人の秀逸な犯行手口を捜査官の二人が丁寧に紐解いていく感じが最高に堪らないわけです。
観終わった直後の感想としては
「え?こんなハイレベルなミステリーあと3話も楽しめんの?」
て感じです。
1時間30分ほどと短い映画ですが、それを感じさせないほど中身の詰まっていて非常に洗練された一品でした。
次の話の内容が気になって気になって仕方ありません。
ということで、ストーリーに点数をつけるなら10点中8点。
映像に関する評価
続いては映像関連の評価です。
全体的に暗い(内容的にもですが)映像でシリアス感がグッと増していましたね。
その代わり登場人物の表情は見えづらくなってはいますが、個人的には暗めの映像好みです。
最初から最後まで緊迫に覆われていて少し疲労感もありました(息をつけるシーンがあまりない為)がこれこそがミステリーって感じがしましたね。
この演出ズバ抜けていい!とはなりませんでしたが、全体的に違和感ない雰囲気作りが出来ていたと思います。
ということで点数をつけるなら10点中6点といったところでしょう。
演技に関しての評価
ラストは演技に関してです。
「頑固がウリのベテラン刑事」と「捜査力は素人に等しい新米警官」のバディ。
捜査力2人の+捜査力0人分で実質一人で捜査している様なものでちょっと心配でしたが、新人は捜査力以外のとこでしっかりパワーを発揮していましたのでナイスコンビだと思いました。
では演技はどうなのかというと、正直ちょっとものたりなさを感じました。
もう少し個性あるキャラにしていいんじゃないかと。(特にベテラン刑事の方)
監督が「リアル感だしてね」なんて指示だしたのでしょうか?確かにリアルにもいそうではありますが、シリーズモノなのであれば、キャラを作っといた方が愛着もわくというモノだと思うのですがどうなのでしょうか。
まぁ絶望的にアリエナイというわけではないので良しとしましょう。(演技力としては申し分ないはず)ただキャラ感が欲しかっただけです。
そんなことはいいとして、この作品。主役の二人よりも目立っちゃってる人がいました。それも二人も。
それは被害者のミレーデと犯人のラース。
精力的に活動している時と絶望時を演じ分けていたミレーデには脱帽でしたし、カメレオンのような不気味さを放っていたラースからは目が離せませんでしたね。
特にラースは主役二人を食っちゃうくらい圧倒的な存在感がありました。
この二人のお陰で作品が一味も二味もよくなっていた気がします。
もしかして、このシリーズは全部犯人が主役なんじゃ?と思ったほどです(笑)
いやもしかしたら、Qの二人が本領を発揮していないだけで、これから少しずつ二人の魅力が露わになっていくのかもしれません。
そういう観点でも次回作が楽しみなところであります。
ということで犯人と被害者に助けられて6.5/10点。
映画「特捜部Q 檻の中の女」の総合評価
それでは最後にこの映画を総合的に評価したいと思います。
映画「特捜部Q 檻の中の女」の総合得点は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
星3.5個です。
非常に満足したのですが、やはり主役二人の個性が気になりこの得点です。
シリーズモノなのでこの2人のバディをあと4回観るとなるとどうしてももう一押し個性が欲しいと思ってしまうのです。
おわりに
評価は芳しくありませんでした。
でも、次回作に、期待はめちゃくちゃしてます。
それだけハイクオリティでしたし、ポテンシャルも十分に感じましたので・・・・
う~~~~~楽しみ~~~~~~~~~~~~!
ということでこれにて映画「特捜部Q 檻の中の女」の評価を終わりたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
