観た映画を5段階で評価し、感想をお話してます。
ミステリー

映画「ゲットアウト」感想&考察

秋の匂いがしてきましたね。

少し肌寒くなってきたので皆さま体調管理にお気をつけください。

ということで今回は「肌寒い系の映画」の感想をお話したいと思います。

 

タイトルは「ゲット・アウト」

 

ジョーダン・ピールが監督を務め、主演にダニエル・カルーヤ。脇を固めるのはアリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズなどなど。

と、フレッシュな面子です。

ダニエル・カルーヤは私が今絶賛ドハマり中の海外ドラマ「ブラックミラー」に出演しているので、今回非常に楽しみでした。

ということでこれより映画「ゲット・アウト」の感想を書いていきたいと思います。

 

 

映画「ゲット・アウト」の感想

ヌメヌメホラーに鳥肌Max!?

まずはコレからお話していこうかなと思います。

最初の印象はとにかく気色悪いということです。音楽一つとっても、opからedまで非常に気味が悪い。

気色悪いBGMにキャラの異質感が加わることで異常な空気感が画面いっぱいに漂っていました。全てのシーン、シークエンスに「只ならぬ感」というか何か嫌な事が起こる感があったといっても過言ではないと思いました。

さらに凄いのはその「只ならぬ感」の配合が絶妙という事。出し過ぎて非日常的になりすぎることはない。あくまでも日常の延長線にある異質さや不気味なんですね。

ここんとこ絶妙な匙加減で調整されていまして、まるで川越シェフが作った酸辣湯面の様。辛味と酸味の配分が絶妙であとひく美味しさ。  食べたことないけど・・・

冗談はほどほどにして話を戻しますが、ネタバレにならない程度に具体例を出したいと思います。

その前に今作のあらすじをさらっと。

クリスとローズは付き合って5か月。ローズはそろそろ家族を紹介したいと思い立ち、クリスと共に実家に向かう。クリスは何やら浮かない表情。それもそのはず「黒人」であるクリスは家族全員「白人」のアーミテージ家に人種差別を受けていた。翌日はローズの父であるディーンの知り合いたちがアーミテージ家に集まりパーティーをすることに。そこでも差別を受けるクリスはある異変に気付く。そこからドミノ倒しの様に、次々と異変が起きていく・・・

 

という感じのストーリーなのですが、ローズ宅には家族の他に二人の使用人がいまして、そのうちの一人のジョージーナという女性が最初に出てきた時から只ならぬオーラを放っていまして、出番こそ少なかったものの、鑑賞後の印象はほぼ彼女に持っていかれたといっていいほどの存在感がありました。

変な行動こそないものの、視線などから汲み取れるジョージーナの異質感はかなりのものであり、画面越しなのに不快なんです。

直接危害は加えてこないから見過ごすようにしているが、やっぱり我慢が出来ないかも・・・いっその事問い詰めようかな?でも何を?といったようにいつまでもつき纏うヌメっとした感じが最高で。

例えるなら靴底についたガムの様。なかなか取れない(不快感が)から放置するけど、歩く(会う)たびにちょっと嫌な感じがする。でも取れない(何も出来ない)

という。

終盤では彼女が何者なのか?が一種のコメディのようにして明かされるのでそこでやっとガムが取れた気持ちになりますが、それまではもどかしくてもどかしくてしょうがない!

その他にもヌメッとしたポイントはありますが、これ以上いうとネタバレになる恐れがあるのでここらへんにしときます。

 

という感じで冗談も挟まりましたが、とにかく近年稀にみる異様感。「もしかしたら本当にこんな奴らいるかもしれない」という日常的な不気味さがありました。

 

ネタバレありの「ゲット・アウト」感想

いやまさかあんな着地になるとは思ってもみませんでしたよ。親友のロッドが助けにくるとは予想していたものの、ローズがあんなことになるとは(笑)

あの状況で銃を取ろうとするローズの粘り強さには感心しましたが、順序が逆でしたね。まず「愛してる、ごめん。だから・・・」と情に訴える作戦を試してみてから二度目の裏切り作戦をしなきゃ。アレじゃうまくいくワケがない・・・

と半分論理的になってみてましたが、ラストシーン自体は結構好きでした。ロッドの驚いた顔といったら妙にリアルで、いやこれリアルに(そういう)体験してんじゃないの?というくらい(笑)

ロッドの演技力もさることながら(ラストシーンに)向かうまでの駆け抜け具合も見事で、ジェレミー暴行からのディーン殺害、そしてジョージーナスルーからのミッシー殺害、したと思えばジェレミー復活からの泥仕合、そしてジョージーナ謎の事故という、今思えば滅茶苦茶コメディなんですが、不思議なことに鑑賞中は一切笑えない。クリスの動向を追うのに必死でしたね。

てかディーンの殺り方面白過ぎるでしょ(笑)鹿のはく製でズブッてさ。ディーンの嫌いな鹿を使ったのはわざとですよね(笑)

アーミテージ家を絶望へと追いやっていくこれぞまさに怒涛の勢いって感じでしたが、合間に挟まるコメディ要素にも楽しませてもらって。

ほらローズのくだりとか。ネットで体育会系の黒人画像を漁ってるシーンですよ。やってる事かなり変態的なんだけど、(そこに至るまでに)色んな事起きて感覚麻痺しちゃってるから、ローズの行動すらちょっと受け入れそうになってる自分がいたりして(笑)

とまぁそんな感じにクライマックスは色んな意味でサービス精神旺盛。非常に楽しめました。

 

クライマックスに差し掛かるまでも結構好みで。まず雰囲気がいいですよね。これはさっきも言いましたが「只ならぬ感」。

ジョージーナが良い味出しててね本当。コイツがカギを握ってるのはあからさまなんだけれど、見当もつかない。

「私は誰の下でもない」というセリフから頑張って少ない脳みそ使って考えて下じゃないなら上?ということはジョージーナが黒幕というのを前提にしても、それ以上前に進まない。

そんな事を堂々巡りしていたら、もうラストに差し掛かっちゃってローズが発した「おばあちゃん」であぁなるほどと。

今考えたら、家の前にアーミテージ家が集結しているシーンがかなりのヒントだったんだなと思います。ローズと庭師の距離異様に近いじゃん。もうそこで気づけよ俺!って二回目観た時思いました。

予想は外れというか予想出来もしませんでしたが、凄く楽しかったなぁ。凄く(ジョージーナの正体を)考えさせられるいい作りだったと思います。

 

そんなジョージーナのキャラ、そして正体を考えさせる構成もさることながらタイトルも秀逸だなと。

アーミテージ家がクリスに対してじゃなくて、もう一つの人格に対してと分かった時のしっくり感は最高。

 

というかこの作品自体最高でした本当。まだ観てない人は絶対観た方がいい!!

 

 

 

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ガタヤン
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今まで観てきた映画は累計1000タイトル以上。専業主夫をしながらオススメの映画を紹介していきます。1番好きな映画は『ジョー・ブラックをよろしく』。趣味はテニスとサッカー観戦とサウナです。質問などあれば【お問い合わせ】をご利用ください。