目次
作品情報&あらすじ
作品情報
公開日 | 2017年5月19日 |
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上映時間 | 116分 |
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーブ |
キャスト | エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー他 |
制作国 | アメリカ |
制作年度 | 2016年 |
あらすじ
巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球に訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し‥‥‥。
引用元:メッセージ(2016)-シネマトゥデイ
見どころ
未知の生命体「へプトポット」に驚愕
まるでタコのような見た目の宇宙人が地球に上陸。人間たちは宇宙人に「へプトポット」と名前をつけます。
どこから来たのか?そして何が目的なのか?何もかもが謎に包まれています。
「地球を侵略しに来たのか?」「たまたまたどり着いたのか?」「何者かが呼び寄せたのか?」「地球人と貿易関係を結びに来たのか?」
謎の物体「へプトポット」要チェックです。
- 「へプトポット」はタコに似ている。
- 「へプトポット」は地球外から来た。
- 「へプトポット」の情報は皆無。
余韻が凄い
映画を観終わってからの余韻が凄かったです。考えさせられる事が多すぎてなかなか整理が出来ませんでした。
良くも悪くも「とにかく誰かと話したい」そんな気持ちにさせてくれる映画です。
これから観ようと思っている方は是非「誰かと一緒に観てください」。
この余韻を一人で味わうのは勿体ない。
※これから下はネタバレありの感想です。
本音で語る。ぶっちゃけトーク。
演技に?あり
私はSF映画が好きだ。ワクワクするし、未知のものにときめいてしまう。目新しい何かに弱いのかもしれない。
この映画。ストーリー、設定、そして視聴後の余韻は抜群に良い。しかし演技には少々粗を感じた。
まずヘプトポット(エイリアン)の登場シーンだ。未知との遭遇シーンは言わば前半のクライマックスのようなものだと思う。その大きな盛り上がりを魅せるべきシーンに少しインパクトが足りなかったのではないかと感じた。
へプトポットのリアクション
まずルイーズとイアンがへプトポット達に初めて会うとき。捜査隊一行が謎の空間に着いてから十何秒かかけてゆっくりと近づいてきた。
ここで疑問点が湧く。それはへプトポット二体は何故「ゆっくりと近づいてきたのか?」という事だ。3000年後の未来が分かるへプトポット様なら捜査隊が来ることくらい予知しているだろうに。
それとも「さっきまで寝てまして君たち人間の話し声で起きました」なんて事なのだろうか。
人間のリアクション
へプトポット側の動きだけでなく捜査隊側の動きにも少しおかしい気もする。イアンとルイーズ以外はいいとしよう。
問題はイアンとルイーズだ。君たちそんなにへプトポットに抵抗なかったか?私なら動揺を隠せず、その場で崩れ落ちる自信がある。
ルイーズとイアンが普通?私のメンタルが弱いって?笑わせるな。私は豆腐に例えられるくらいのメンタルを持っている。
各国の「へプトポットとの対話」が観たかった
各国とのコンタクトが映し出されるが、そこで感じたのは「各国がへプトポットとどのように対話を図っていたのか?」の描写が欲しかった。
中国の麻雀を用いてのコミュニケーションの取り方は登場したが映像としてではなく、あくまでもルイーズの憶測としてのみだ。全部とは言わないからせめて2、3か国はへプトポットとのコミュニケーションの映像を流して欲しかった。
まあ116分という決して短くはない映画だ。予算とかの兼ね合いのあるだろうからこれ以上に長く作るのは難しかったかもしれないが。
各国の対応にガッカリ
各国の対応には心底ガッカリした。「お前たちこの世界がもしかしたら終わってしまうかもしれない事態になってまで手を取り合わないのか?」と。ここで助け合わずしてどうするのだ。
もしこれから先本当に同じような事が起こってしまったら、その時は必ずや支えあって欲しい(切実に)
試験的に対話を図るシーンは見ごたえ抜群
ここまで少々ネガティブな感想が多かったが全てに納得してないわけではない。この映画良い所だってたくさんあるから紹介していく。
試験的にコミュニケーションを図るシーンの数々は最高だった。恋愛に例えるとすれば自分が好きな人は言葉が通じない外国人。
「さてどうやってアプローチしよう?今日は5mm心の距離が近づいたかな?」といった感じだ。そうさ気味の悪さはなにもへプトポットだけでの取柄だけではない。私の取柄でもあるのだ。
ルイーズの閃きがスゴい
仕切り直そう。ルイーズが提案した「質問とは何かをまず聞く」という事には感心した。へプトポットにそもそも質問や答えという概念があるのかという事を知る事が大事であるという事だ。
ルイーズさん流石である。質問や答えという概念がなく、そして理性がないのならかなり怖ろしい存在である事になるだろう。これはまず最初に確認したい最重要項目である事間違いない。
しかしそれにはかなりの時間と労力がかかる。まずへプトポットとの共通語をどうにかして見つけない事には何も分からないからだ。
さっき私は恋愛の駆け引きのようにへプトポットとのコミュニケーションを想像してみたが、恋愛というよりかは子育てに近いのかもしれない。何も分からないあかんぼうに言葉を教えるのは難しいから。
へプトポットの生態について
へプトポットが描く文字も独創性に満ちていて刺激的だった。しかし、一つ疑問が湧いてしまう。それはへプトポットの目はどこにあるの?という事。
物語終盤でへプトポットは頭部のようなものがある事が分かる。ルイーズとのマンツーマンでの対話シーンの話だ。普通に考えたら頭部に目がついてると思う。
しかし、ルイーズ達と対話している時は頭部は見えていない。というよりかガラスの高さが低すぎて頭部からの角度ではルイーズ達を見れないはずである。
という事はどうだろう?もしかしたらかなり狭小された角度からルイーズ達を見ていたかもしくは目が脚元についているのか?それか逆立ちをしている?
結局はあなたの想像にお任せします的な事なのかもしれない。謎は深まるばかりである。
まとめ
