観た映画を5段階で評価し、感想をお話してます。
SF

映画「ハイライズ」の評価 

ポスター – (C) RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015

混沌と化した超高層マンションを舞台にして描かれている映画「ハイ・ライズ」

今回はこの作品の評価をしていきたいと思います。

この記事にはネタバレがございますのでご注意ください。

映画「ハイ・ライズ」の評価

opに結末を示唆するものと思われる場面を持ってきたのは効果的!ということは前回の「ハイ・ライズ」の感想記事でも取り上げましたが、やはりこの映画の良かった部分はまずなんといっても見せ方にあったと思いますね。

ここでいう見せ方とはストーリー的にではなく映画的という事です。

ぶっちゃけていうと内容なんてないようなもの。いやそういうと語弊があるかもしれませんが、この「ハイ・ライズ」という作品は主人公やその周りにいる人物の成長などは一切といっていいほどないんですよね。(成長とは交わらない意味での葛藤ならありましたが)

いわゆるアメリカ映画的な、主人公の前にある問題が。葛藤や苦悩を経ての、もっと言えば仲間も巻き込んじゃって最後は問題クリア!やったね!みたいなものは微塵もない。

ドラマチックな要素は砂糖粒ほども感じられない内容なんです。というか逆に主人公は序盤が1番まともだったっていうね。

それもそうだし、あとは主人公の感情なんかも全然読み取れないもんだから(心理描写なさすぎて)こっちとしてはどこに焦点を当てて観たらいいのか分からないっていう。

ではそんな主人公なのに、存在感がない映画の一体どこを観ればいいんだよいうと、「人間の愚鈍さ」というよりかはこうですね「愚かな者たちが繰り広げる人間模様」。これにつきると思います。

もうこの作品に出てくる登場人物は皆ダメ人間。強欲で傲慢で嫉妬深くてって七つの大罪みたいですが、本当にそんな感じなんです。自分のことしか考えない。他者のことを考えるなんて毛頭ないみたいなやつらばっか。てんでダメ。ワイルダー夫妻くらいかまともと言えば。

そのダメ人間たちが、どんどんダメになっていく様は、見応え十分とは言えないけど、一つの飽きさせない要素ではあったと思うんです。

それに加えて、時折出てくる衝撃の画。乱〇パーティ。不倫ファ〇クシーン。

がですね。ちょっと飽きてきたかなという時に小出しになって挟んでくるので、お、面白くなりそうじゃん!ってなる。

それらのいわゆる「インパクトシーン」に踊らされて、気づけば二時間経っていました。物語終わり。そんで「ん?」って。視聴後に思うワケ。

ていうのは何故かというと先述したようにストーリー的な内容がないから。

でも飽きることなく観れてしまった。

構成にしてやられた~という事です。

じゃあ構成は良かったのは分かったけどさ、本当に内容のなの字もない映画だったの?なんて思ったあなた。

ないわけじゃありませんでした。

ただ「ストーリー的に」ではない。

あるとしたら観た人が「自分がこのマンションにいたらどうする?」みたいな問いかけてきなやつ。

じゃあまずは主人公の立場になって考えてみるか。部下が死んだとき自分ならどうする?一階上に独り身の美人が住んでいて、ちょっと自分に気がありそうだけどさぁどうする?とか。

次はワイルダーね権力者たちに馬鹿にされてるけど、自分ならどう立ち回る?映画のように子供引き連れて、プール乗り込む?それともなるべく関わらないように過ごす?

とかそういう目で観ると少しは奥が深いというか、ただ愚かな人間模様を観るだけの映画ではなくなるではと。

あーただ、一つストーリー的というか、主人公的にというか、まぁどっちもひっくるめて物語的に内容があるとしたら、「傍観者が1番冷酷」、「過ちは繰り返される」というところにあるのではないですかね。

様々な罵詈雑言が飛び交う中で狂犬ワイルダーが言い放った「お前みたいなのが、1番怖いんだ」的な発言は、かなり重みを感じましたし、その狂犬に怖いと言われた1番怖い奴は、問題が起きてもずっと、ずっ~~~と俯瞰したまま、「僕は変なことには関わらないよ」「ヤバいやつにはなりたくないし」みたいなスタンスなのに、アンソニーが亡くなったあとは、他のマンションの住人をこっちに移して、盛大にパーティーしようとかなんとか抜かしちゃってますからね。「えぇ?お前変なことは関わらないんじゃなかった?」「1番変なことしようとしてんのお前じゃん!」って。

傍観者だった奴が、過ちを繰り返そうとしてる。

当事者意識がないから、傍観していて、傍観しているから学ぶことなく、同じ過ちを繰り返そうとしている。

真意は知りませんが、こうしてみるとカタルシスありありすっきりストーリーではないものの、ただの「馬鹿の馬鹿による馬鹿の為の映画」ではないかもしれません。

 

映画「ハイ・ライズ」の総合得点

ということでですね。この映画の総合評価をして終わりたいと思います。

ストーリー的な魅力はほぼなし。馬鹿たちによって繰り広げられる戦いは、飽き飽きとさせられそうですが、その合間合間にインパクトシーンがビシッと組み込まれているので、簡単には飽きさせてくれません。

画に力は感じましたし、演技も文句つけるレベルではない。でも肝心のストーリーはカタルシスを感じるものではないのでちょっと拍子抜けしそうですが、「自分がこのマンション住んだらどうする?」という違う角度から観てみたらストーリーにも少しは味が出ました。

ということで映画「ハイ・ライズ」に点数をつけるなら

3点です。

 

おわりに

ということでこれにて映画「ハイ・ライズ」の評価を終わりたいと思います。

くれぐれも、主人公のロバートのようにならないよう、皆さまお気をつけください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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ガタヤン
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今まで観てきた映画は累計1000タイトル以上。専業主夫をしながらオススメの映画を紹介していきます。1番好きな映画は『ジョー・ブラックをよろしく』。趣味はテニスとサッカー観戦とサウナです。質問などあれば【お問い合わせ】をご利用ください。