
今回レビューしていく映画は2013年公開の「ランズエンド 闇の孤島」。
タイトルからシリアスな作風が読み取れますが、一体どれくらい暗い内容なのでしょう?
まぁ私は既に視聴しているので、もう答えは知ってるのですが(笑)
結構暗めでした。最近レビューした映画だと「湿地」や「特捜部Qシリーズ」くらいかな。
暗さレベルを数字で表すなら10点中8.5点です。
これ以上暗さについて話していると、思い出して気が重くなりそうなので、気分を変えて明るめにレビューしいきます!負けないぞ!
映画「ランズエンド 闇の孤島」の評価
結論から言うと、面白かったです。
無駄な展開が少なく、分かりやすく、意外性もあるサスペンス作品でしたね。
特に見応えがあったのは、事が発覚した後のジョーやグリッシーの慌てよう。本当にリアルに演技していたと思いますし、独りに耐え切れなかったグリッシーをみてると感情的にならずにはいられませんでした。
そして当人(ジョーやグリッシー)だけではなく、二方の身内が事を知ってしまった時のリアクションは実際にあった映像から抜きっとったのではないのかというくらい迫真の演技でした。
ジョーは、長い間苦しんでいましたね。というよりか苦しんでいる様子が長い間映されたという方が正しいですね。
キリキリと自分の良心を痛めつける罪悪感。一体いつまで、続くのかと思っていたら、最後はああいう形でバレるとは。
あれは弟がロバートに向けた「愛する家族の為に~~」という言葉の伏線回収というワケですか。
最後まで皆と自分を騙し続けると思っていたので、少しだけですが泣きじゃくれるジョーに同情してしまいました。
ジョーの心理状態の変化をみるだけでも一見の価値ありました。それとグリッシーのプロポーズもね(あの状況で!?と思いましたが笑)
時間で区切ると最後の40分くらいは、何の不満もなく楽しめました。
しかしですね。私この映画に1つだけ不満があります。
※ここから先はネタバレがありますのでご注意を
それは「犯人は違ったと明確にバラすのが早すぎた」という事。
覚えてないよと言う人はこちらの参考資料をご覧ください。(無駄な情報多めです)
惨殺された遺体を発見する刑事たち。
容疑者はただ一人。名はジェイソン。このジェイソンがどっからどう見ても怪しいし、刑事たちをからかうようにしてるのも癇に障るし、ラリってるしでもうお前しかいないやんって誰もが思っていたはずですよね。(ゾディアックの容疑者を彷彿とさせられました。)
早く捕まえたい刑事側。特に主人公のジョーは功績をあげたいあまり必死です。
しかし、証拠不十分の為ジェイソンは釈放。
そこでジョーとジョーの実弟であるグリッシーは強行策に。なんと令嬢なしでジェイソンに接触。脅して口を割らせようという魂胆。
ジェイソンはジョーの拷問に耐え切れず自分がやったと吐きます。はい事件解決~~なんて思いきや、おちょくってきたジェイソンにブチ切れて、やっちゃいました。刑事失格の最大のミスを。
その後は弟の口封じをして、証拠が出ないように色々と処理する。そして次の日は何食わぬ顔で出社。
俺は何も悪くないんだ。だってアイツは12箇所も少女の身体に傷をつけたサイコパスやろうだろ?なんて罪悪感に襲われる自分を守るジョー。ただただ怯えるグリッシー。
バレる?いや大丈夫だ。証拠は消したし、誰にも見られてない。それに悪党はいなくなったから一件落着じゃないか?なんて思っていたら同僚のロバートがジェイソンの無実を証明する監視映像を発見!
固まるジョー。
犯人はジェイソンじゃなかったのです。
はいこんな感じですね。
ロバートがジェイソンの映る監視映像をジョーに見せた時点で、ジェイソンは犯人ではないとはっきり分かります。
補足です。その後、ロバートを引き連れて3人で新たな犯人を捜しにいく→ジョーやグリッシーの精神が崩壊していく→事をみていたジョーの父(認知症?)が自分が犯人だと言い張る→ジョーが自白。
このロバートがビデオを提示するのが早すぎたんじゃないかと思うんですよ。
いや、それ以前の段階ですね。
ジョーが孤島でジェイソンをやっちゃうシーン。あれが早すぎたのです。
映画慣れしているこっちからすれば、犯人がジェイソンじゃないの丸わかりです。
監督からすれば、真犯人は別にいるということは、視聴者は驚くだろうと思っているのでしょうが、これじゃ台無しもいいとこです。
だって早すぎなんですもん。先読み癖がついてる私からしたら、
「ジェイソン死亡?てことはここからははジョーがバレれないように立ち回る→バレる→裁判って流れか?」
「なわけねぇ。そんなんつまらなすぎる。てことは真犯人は別にいるな」
て感じで見え見えです。
これはミステリーやサスペンスを見慣れている人なら大体の人が分かるでしょう。(真犯人は別にいるという事が)
ではどうすればよかったのか?
まずジェイソンは殺しません。島に監禁します。拷問するのは一緒です。出来れば半〇しレベルに拷問します。
次の展開はジョーがロバートに呼ばれます。この時のポイントは「ジョーにすぐに来させる事」です。でないとジョーはジェイソンを逮捕できちゃいます。ロバートに(ジョー、急いできてくれ、ヤバイことになった)とでも言わせておけばいいでしょう。
そしてジェイソン犯人じゃないという事を証明する映像を見せます。
そして慌てて島に戻るとジェイソンが息絶えています。拷問の負傷が原因です。
というのがスジです。視聴者に考えさせる余地を与えない為に展開を早くします。これで先読みされることはありませんし、インパクトも十分なハズです。
まとめるとどうせバレる(真犯人が別にいること)なら、いっそのことサラッとバラして、島に戻ったらジェイソン絶命してたーーーー!って感じにしたほうが、面白かったのじゃない?
という話でした。
構成にイチャモンつけといてなんですが、全体的にみたら好きな部類の映画でしたね。
少々メンタルえぐられましたが・・・
というわけで最後に
映画「ランズエンド 闇の孤島」を星の数でレビュー!
最後になりますが、この作品を星の数で評価したいと思います。
今日こそ星満点が出るのでしょうか!?
期待を込めましょう。
映画「ランズエンド 闇の孤島」の総合評価は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
星3.5点です。
好きな部類ではありましたが、何かが足りませんでした。
それはメッセージ性なのか、それとも演出力なのか?それは神のみぞ知るという事なのでしょう。
おわりに
暗い映画は好きですが、暗い映画ばかりみてると自分の性格まで暗くなりそうなのは嫌なところです。
たまにはコメディでも観ましょうかしら!?
というわけでこれにて映画「ランズエンド 闇の孤島」の評価を終わりたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
